芸術療法

絵を描く、粘土で形を作る、木を彫るなど芸術行為は、芸術作品を作るという目的以上に、その過程が重要視されます。
自分の内側と向き合い作品を作っていくうちに、無意識の部分を引き出すことになり、それまで自分で解決できなかった問題や自分でも気づいていなかった感情と真摯に向き合うことができるようになります。

その発見によって、感情の整理ができたり、新しいものの見方や自分自身を発見し、それまで困難であった問題にも向き合い解決することができます。
また、創作行為は集中して行えれば、精神の安定にも繋がります。

作業療法でも、このような芸術行為を治療に活かしています。
芸術療法の対象となるのは、精神的な疾患を抱える患者だけではありません。
身体的な疾患を持つ患者の場合にも、二次的に心理的な要因が回復を妨げている場合があります。
したがって、芸術療法はあらゆる患者に有効な手段として用いられています。

芸術療法の具体的な作業としては、絵を描く、陶芸をする、コラージュを作る、俳句や連句を作る、歌を歌う、心理劇を演じるなど、様々なものがあります。
結果として出来上がる作品が重要な訳ではないので、美術の経験などは特に必要ではありません。

言葉というメディアだけではない自己表現の手段として、芸術創作という行為を行います。
精神科の領域に非常に近く、芸術療法を作業療法から切り離して考える考え方もあります。

しかし、塗り絵や、ちぎり絵など趣味に関する全般の作業療法には、創作行為を内包していることが多く、一概には切り離して考えられないものです。

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